2008年9月29日月曜日

埼玉ギターコンクールに挑戦の記


9月23日(火)秋分の日は埼玉ギター協会主催の第15回埼玉ギターコンクールに参加、演奏しました。埼玉ギターコンクールに参加したのは去年に続いて2回目です。
会場はさいたま市民会館うらわ8階コンサート室。61人が参加エントリーし(実際には5人くらいが当日欠席)、私はその中の一人として、午後に課題曲と自由曲を1曲ずつ演奏しました。 朝10時から夜8時頃まで60人近くが延々と演奏するのですから、一日中それを聴いている審査員の先生方(約10名)は大変だと思います。
私の演奏はと言えば、順番が来て、ホールの壇上に入り、椅子に座り、足台をセットして、課題曲を弾き始めたら、3小節くらいでど忘れし、頭の中は真白、最初から弾き直しました。「ああ、もうこれで駄目だ!」と思い、次の自由曲の演奏に入ったら、逆に開き直ったのか、こちらはそれ程緊張しないで弾けました。
自分の演奏と控室での練習の時間を除いては、参加者も観客席で聞くことができますので、私も半分位の人達の演奏を聴くことができました。
夜8時頃ようやく全員の演奏が終わると、去年の優勝者、 小林荘友さんの演奏が20分間位ありました。まだ20歳代と思われる小林さんは流石優勝者だけあって、凄いテクニックでした。
その後、優勝者と第2位、第3位の発表と表彰がありました。優勝者と第3位は40歳代と30歳代の男性、第2位は11歳のかわいい女の子。このお嬢さんはF.ソル作曲の「グラン・ソロ」を弾きましたが、この大曲を堂々たる演奏でした。
表彰式が終わると近くのイタリアン・レストランに移り、審査員を含む埼玉ギター協会の会員先生方とコンクール参加者とで、打ち上げ懇親パーティーが行われました。コンクールでの上位10数位くらいまでの演奏者の詳しい評点は、2、3週間後には郵便で参加者全員に送られてくるはずです。しかし、各人の評点は、この懇親パーティーの時に審査員の先生に直接聞けば、個別に教えてくれることになっています。そこで、自分も審査員の先生のところに行って、聞きました。
私の演奏の評点は次の通りでした。
「課題曲78点、自由曲78点、総合78点。
コメント:よく弾けているが、リズムが不安定。アクセント・パルスに気を付けること。個性・性格の現れ方が弱い。」
私はかなり個性を出して弾いているつもりでしたので、“個性・性格の現れ方が弱い”というのはちょっと意外でした。先生のお話では--このホールは音響が悪くて、大きいため、(審査員が)後ろで聞いていると音が平板に聞こえる。従って、こういうホールでは、音が後ろまで届くような弦の弾き方が必要であり、又、かなりメリハリを付けて演奏する必要がある--とのことでした。自宅や小さなホールで弾くのとは違う、大きなホールでの演奏の仕方を身に付けなければいけないということですが、私はまだそこまでのレベルにはなっていないのです。
評点については80点は合格点で、入賞してもおかしくないレベルとのことです。先生の評点を記載したノートを見ると、78点の人はゴロゴロいました。私の78点は全体の中では並みか、それになんとか近いレベルかなぁ、と思いました。
ただ、私が去年このコンクールに最初に参加した時の評点は76点でしたから、1年間で一応向上したことは確かです(この辺の1点、2点の差は大きいのです)。 この歳になると練習しても、10代、20代の時と比べると上達するスピードは5分の1か10分の1くらいの気がします。しかし、60歳を過ぎてもまだまだ上達できることが裏付けられましたので、これは私にとっては励みになります。
私はこの日、全体の約半分、30人くらいの人達の演奏を客席から聴きました。セミプロ並みのレベルの演奏をたくさん聞くことができ、たいへん勉強になった一日でした。

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