2009年3月9日月曜日

演奏の時あがるということ(その1)

私は2年前の2月に約40年振りに人前でギター・ソロを弾きました。私は高校2年の時から自己流でクラシック・ギターを練習し始め、大学に入って2年間ギター部に所属していました。ギター部にいた時に学園祭などでギター・ソロを弾きましたが、それ以来だったのです。

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大学卒業後も私は独身の間ずっと自己流でクラシック・ギターを弾いていましたが、30歳を過ぎて結婚し、子供ができた頃からギターを弾かなくなりました。そして、約25年間、全く弾いていませんでした。60歳近くなって、退職が間近になってからギター練習を再開し、定年退職も直前の一昨年2月に思い切って国分寺のライブハウス「クラスタ」に行って、ギター・ソロを弾いてみたのです。

そうして、人前に出てギターを弾き始めたところ、弦を押さえる左手は震え、右手は硬直し、まともに弦をはじけず、全く音楽になりませんでした。私にとっては大きなショックでした。40年近く会社生活をやっている間にもこんなに緊張したことはありませんでした。こんな歳になって、うまく弾けても弾けなくても自分の収入が減る訳でもなんでもないのに、どうしてこんなにガチガチになってしまうのだろうかと思いました。その時は非常に悔しくて、これから練習して、必ずきちっと弾けるようになってやろうと思いました。

過去の記録を調べて、整理してみたところ、それ以来、今日までの2年ちょっとの間に、「クラスタ」で18回、松下ギタービルで3回、埼玉ギターコンクールで2回、私は人前でギター・ソロを弾いています。しかし、いまだに私は人前に出てソロを弾くと、家で練習している時の50%も弾けていません。せいぜい30%位でしょうか。

私は今さら、この歳になって、ギター演奏を人から褒めてもらおうかとか、評価してもらおうかとかは思いません。しかし、ギターを弾くことは自分の何かを表現することだと考えますから、演奏技術は拙劣であっても、自分の中のものを表したい、自分の思うところを表現したいと、そう思います。

それでは、あがりを克服する、あるいは、あがっていても、演奏で自分の思うところを表現するにはどうしたらいいのでしょうか?

(このテーマは続きます。)

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