2010年2月10日水曜日

ギタリスト渡辺範彦氏 (1/3)



ギタリスト渡辺範彦氏は私と同じ1947年(昭和22年)生まれで、2004年に56歳で肺ガンで亡くなりました。天才肌のギタリストと言われていました。


私は渡辺範彦氏の名前を最近まで知りませんでした。大学生の時には私は毎日のようにクラシックギターを弾いていましたが、卒業して会社に入ると、週末に慰みにギターを弾く程度になり、クラシックギター界の情報からは段々疎くなって行きました。30歳代に入って全くギターを弾かなくなり、50歳代後半になってギターの練習を再開するまで 約25年間全くギターから離れていました。


このため、国内、国外でどのようなクラシック・ギタリストがいるのかも分からなくなっていました。 


image from www.flickr.com
 



私が渡辺範彦氏の名前を知ったのは、フランシスコ・タルレガ(あるいはタレガ)作曲の「エンデチャ、オレムス」(Endecha, Oremus)を練習しようとして、参考にするためにYouTubeでこの曲を検索した時でした。


YouTube上でヒットした何人かのこの曲の演奏を聴いてみましたが、音楽性、音色共にずば抜けていると思ったのが渡辺範彦氏の演奏でした。そこで、2009年3月26日付の私の記事「F.ターレガ作曲「エンデチャ、オレムス」」にはその渡辺氏の演奏を掲載しまた(下に再度添付)。


Endecha Oremus composed by F. Tarrega live in 1976
(F.タルレガ作曲「エンデチャ、オレムス」 渡辺範彦氏1976年のライブ演奏)

この時はこれで終わっていましたが、先月、やーさんのブログ「アメリカで開始したクラシックギター」の2010年1月4日付記事『ギタードリーム誌(1)』でギタリスト渡辺範彦氏のことが紹介されていました。


やーさんのこの記事を読んだことがきっかけとなって、私は渡辺範彦氏に非常に興味を感じました。私が渡辺氏に興味を持った理由は(1)渡辺氏はこだわりを持ち続ける完全主義者だったらしいこと、(2)私と同じ1947年生まれで、私と同じ時代背景の中を生きてきたこと、の二つです。


(この記事は続きます)

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