2011年9月19日月曜日

諏訪大社上社本宮



9月15日(木)は朝、用事があって諏訪湖畔に行き、帰りに諏訪大社上社本宮に寄ってみました。


ご存知のように、諏訪大社は諏訪湖の周辺に4箇所の境内地をもつ神社で、全国各地にある諏訪神社総本社であり、 国内にある最も古い神社の一つとされています。古事記と日本書紀には諏訪大社についての記述があるそうです。


去年の御柱祭を見物した際に、上社前宮、下社秋宮と春宮の3箇所の境内地には入ったことがあるのですが、上社本宮だけは直ぐ傍まで来て、中には入っていませんでした。

諏訪大社上社本宮鳥居 2011年9月15日 by Poran111

行ってみると、上社本宮は思った以上に敷地、境内が大きいです。
諏訪大社の特徴として、諏訪大社には本殿と呼ばれる建物がなく、代りに秋宮はイチイ(一位)の木を、春宮は杉の木を御神木とし、上社は御山を御神体として拝しているそうです。   神体山を拝すると言うだけあって、上社の社叢(神社の森)は11.5haもあり、落葉樹から成る自然林として長野県天然記念物に指定されています。


大鳥居をくぐり抜けて中に入ると、正面に塀重門が、そのすぐ左に一之御柱が建っています(上の写真)。社殿の四隅には一から四の、樹齢200年程の樅の巨木である「御柱」が建てられています(下の「案内図」をご参照)。


左に行くと、神楽殿があります(下の写真)。神楽殿は文政10年(1827年)の建立で、祈願者の神楽奉納の御殿です。その中にある大太鼓は神楽殿建立と同時に奉納され、皮は一枚皮が使われ、一枚皮(牛)では日本一との事。


下の写真中央の勅使殿は元禄3年(1690年)の創建。その右の五間廊は安永2年(1773年)の建造で、廊下様式切妻造り。


入口御門は文政12年(1829年)建立(下の写真)。その右には二之御柱が建っています。

二の御柱と入口御門/諏訪大社上社本宮 by Poran111







入口御門の横には樹齢1,200年と言うケヤキ(欅)の巨木が立っていますが、諏訪大社の歴史の長さを感じさせます


入口御門から布橋を通って、参拝所の方に歩きました。


上の写真正面の参拝所の向こうには、重要文化財である拝殿、幣殿と左右の片拝殿があります。
参拝所の所まで行くと、真ん中に拝殿、その右と左に方拝殿が眺められます(下の写真)。現在のこれらの社殿は天保9年(1838年)に落成したもの。
ちょうどこの日は十五夜祭相撲神事の相撲踊り奉納が行われていました。

十五夜祭り相撲神事は毎年9月15日に上社本宮で行われる神事の一つだそうです。
延文3年(1356年)の「諏訪大明神画詞」には上社の神事には古くから相撲がつきものであった事が記されているそうです。 


この相撲踊り奉納は江戸時代に上社の辻(土俵のこと)で若者たちが行っていたものが起源で、現在は地元、神宮寺区に保存会が結成され、区民全体が一体となって、歴史的文化の保存に取り組んでいるとの事です。

土俵/諏訪大社上社本宮 by Poran111

上社境内内の神楽殿の隣には土俵(辻)が設置されてます。この18日(月・祝)にはこの土俵で奉納相撲が行われています(私は見に行っていませんが)。

参拝所の手前には元禄3年(1690年)建立と云われる勅願殿があります(上の写真)。勅願殿は諏訪大社のご心霊が宿る御神体山である守屋山に向かい建てられていて、個人私事の祈祷を行う場所との事。

上社本宮は、諏訪大社4社の中で建造物が一番多く残っていて、思った以上に規模は大きく、見応えがありました。

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