スペイン旅行振り返り（５）：トレド、コンスエグラ

６月２日（土）午前中、アランフェスを見た後、バスはそこから４５ｋｍほど離れたトレドに向かいました。

アランフェスからトレドへ行く途中の畑

スペインは市街地を少し離れると、もう畑や草原が広がります。

タホ川に架かる新アルカンタラ橋とアルカサル（右上）　2012年6月2日

トレドは三方を、アランフェスから流れ続くタホ川に囲まれています。

トレド旧市街遠望　2012年6月2日

ローマ時代には一城塞都市だったトレドは５６０年に西ゴート王国の首都となり、１５６１年に首都がマドリッドに移るまで、政治・経済の重要な拠点として繁栄しました。
その間、７１１年から約４００年にわたってイスラム教徒の支配下におかれました。また、この地の経済をユダヤ人が握っていたため、トレドの文化はキリスト、イスラム、ユダヤの３つの文化が融合して形作られています。

ソコドベール広場とサンタ・クルス美術館　2012年6月2日

ソコドベール広場の一帯はカフェやバルで賑わい、トレド旧市街の中心になっています（上の写真）。

トレド旧市街の通りに入る　2012年6月2日

トレドの町は迷路のように細かい道が入り組んでいます。

トレドのカテドラル外観　2012年6月2日

トレド旧市街の中心にあるカテドラル（大聖堂）はスペインのキリスト教首座大司教座であり、スペイン・カトリックの総本山です。１２２７年に着工、１４９３年に完成し、フランス・ゴシック様式を基調にしています。

カテドラルの祭壇＠トレド　2012年6月2日

旧市街の東側の高台には四角形のアルカサル（要塞）が建っています。これは１１世に、レコンキスタの流れの中でトレドを征服したアルフォンソ６世がここに要塞を築いたのが始まりで、１６世紀に今の原型ができました。

アルカサル＠トレド　2012年6月2日

ここはスペインの古都、日本でいえば京都のような位置づけかもしれません。

トレド旧市街の通り　2012年6月2日

その後、旧市街の外側にあるHotel Beatrizに着きました。近代的な設備の、大きなホテルでした。この日の夕食はこのホテル内のレストランで食べました。

トレドのHotel Beatriz　2012年6月3日

翌日、６月３日（日）朝にトレドのホテルを発ち、約６５ｋｍ先のラ・マンチャ地方に向かいました。

風車と畑　2012年6月3日

ラ・マンチャ地方は、ご存じ『ドン・キホーテ』の舞台となった所。ブドウ畑の広がる平原の中の小高い丘の上には１０基ほどの風車とアラブの古城が建っていました。

コンスエグラの風車と古城　2012年6月3日

コンスエグラ（Consuegra）はこの丘の麓にある人口８，０００人ほどの小さな町です。

コンスエグラの街　2012年6月3日

丘の上からは、コンスエグラの町の他、大平原が３６０度のパノラマで眺められました。

この後は、バスは更に南に２８０ｋｍほど離れたコルドバに向かいます。