2015年11月5日木曜日

新日本フィルハーモニー&パク・キュヒ(ギター)コンサート

11月1日(日)はカノラホール(岡谷市文化会館)に第8回緑と湖のまち音楽祭「新日本フィルハーモニー交響楽団&ギタリスト朴葵姫(パク・キュヒ)コンサート」を聴きに行ってきました。

<カノラホール(岡谷市文化会館)外観 2015年11月1日15:32>

私はカノラホールに行ったのは初めてでしたが、全1,446席の、3階席まである、立派な良いホールでした。

<カノラホール・大ホールの開演前 2015年11月1日15:40>

私がこのコンサートを聴きに行った第一の目的は、ギタリスト、パク・キュヒさんによるホアキン・ロドリーゴ作曲「アランフェス協奏曲」を聴くことでした。
パク・キュヒさんの演奏は去年2月に銀座ヤマハホールで行われた「パク・キュヒ(朴葵姫)ギターリサイタル」を一度聴いていますので、その実力、魅力はよく分かっています。

<新日本フィルハーモニー&パク・キュヒ/プログラム他 2015年11月1日>

彼女のアランフェス協奏曲を聴くのはこれが初めてでしたが、期待通りの正確な技術と歌わせ方で、十二分に楽しめました。
協奏曲の後、ソリスト・アンコールとして、フランシスコ・タレガ作曲「アルハンブラの思い出」を演奏しましたが、粒のそろった、美しいトレモロは彼女ならではのものです。これも素晴らしかったです。

<本日のアンコール>

新日本フィルハーモニーの演奏では、ファリャ作曲「三角帽子」やラベル作曲「ボレロ」はオーケストラの面白味が良く伝わってくる選曲で、楽しめました。久し振りにフルオーケストラの生演奏を聴きましたが、やはり音の厚み、ボリューム、広がりはオーケストラならではの醍醐味です。
考えてみれば、オーケストラは何十人もの大勢の演奏者を抱えているわけですから、料金が高くなるのはやむを得ません。(このコンサートは競輪の補助を受けているため、全席指定4,000円と格安でした。)
振り返って、クラシックギターは1本で、一人の演奏者によって、ミニ・オーケストラの味わいが出せるわけですから、良い楽器だなと改めて思います。クラシックギターの弱点は音量が小さいことですが、これも最近は品質の良いPA(音響拡声装置)が出ていますので、オーケストラや他の楽器と合わせる時はPAを使えば問題はないようです。この日のパク・キュヒさんもPAを使っていましたが、違和感はありませんでした。
ただ、クラシックギター1本でミニ・オーケストラの味が出せると言っても、それは一流のギタリストが弾いて、初めてできることです。しかし、私のような素人であってもミニ・オーケストラの味を少しでも出したいな、それに近づけたいなと思って練習はしているところです(その実現は簡単ではありませんが)。

<パク・キュヒさん演奏の「アルハンブラの思い出」>

ところで、パク・キュヒさんは来年の2月28日(日)にこのカノラホールでパク・キュヒ・ギター・リサイタルを行います(詳しくは→「カノラ・ウィークエンド・コンサート・朴葵姫」)。この日のコンサート会場でチケットを売っていましたので、早速私は購入しました。予定プログラムを見ますと、「アルハンブラの思い出」の他に、アグスティン・バリオスの名曲「森に夢見る」も演奏しますので、再び彼女の美しいトレモロも聴けて、楽しみです。

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