2015年12月4日金曜日

ギターを弾く指のつけ爪


クラシックギターはピックは使わず、生指で、指先の肉から爪にかけて弦に触れて、はじいて、音を出します。従って、右手の指の爪の形状は非常に重要です。そして、ギターを弾いていると爪は消耗します。私は以前から右手の人差し指、中指、薬指の爪にはアロンアルファ「釣名人(低粘度・多用途)」を塗って、補強していました。


アロンアルファ「釣名人」 2012年12月9日 by Poran111

これらの指の中では薬指の爪が一番弱いのですが、最近は歳のせいか更に弱くなって、アロンアルファを塗っても長持ちしません。そこで、とうとう2か月半前に薬指につけ爪を付けました。つけ爪を付けたのはこれが初めてではありません。3年前の12月に、コンサートの前日に薬指の爪が割れ、緊急事態のために買って備えてあったつけ爪セットを使って、急遽薬指につけ爪を付けて演奏したことがあります。それ以来ですから、3年振りのつけ爪です。

使っているつけ爪セットは荒井貿易のAria(AN-40SET & AN-70)です(下の写真)。このつけ爪セット(AN-40SET)には7種類のサイズのつけ爪チップが入っています。

ARIAつけ爪セット 2012年12月9日 by Poran111

当初は自分の爪の幅に合ったチップを選んで貼っていましたが、今はチップのカーブの角度が自分の爪に一番近いものを選んでいます。カーブの角度が合ったチップを選ぶと、チップサイズが爪よりも大きくなりますので、はみ出る部分はハサミで切った上で張り付けます。チップを爪に張り付けるのにはAria両面接着テープ(AN-70SET)を使います。試しにアロンアルファで張り付けてみたことがありますが、これだと1週間くらいで剥がれてしまいました。やはり、Ariaの接着テープの方が長持ちします。

<薬指に付けたつけ爪 2015年9月21日>

貼付けた後は、私はガラスやすりで削り、磨いて、弾きやすい形状に調整しています。

<ガラスやすりでつけ爪を整える 2015年9月21日>

しかしながら、カーブの角度の合ったつけ爪チップを選んで張り付けても、つけ爪と生爪の先の部分にはわずかながら隙間ができます。隙間があるときれいな音にならないため、つけ爪と生爪の間にアロンアルファを流し込み、固めます。これで音色は大丈夫です。

<つけ爪(薬指)でギターを弾く 2015年9月21日>

つけ爪を付ける大きなメリットは音色が安定することです。生爪にアロンアルファ「釣名人」を塗って補強していた時には、アロンアルファの状態によって微妙に音色が変わってしまいました。つけ爪だとこういうことがありません。つけ爪のデメリットとして考えられるのは、生爪が覆われることによって爪が弱くなる心配があることです。しかし、科学的に証明されていることではないようで、本当に弱くなるのかは分かりません。

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