2009年3月26日木曜日

F.ターレガ作曲「エンデチャ、オレムス」


フランシスコ・ターレガ作曲の「エンデチャ、オレムス」(Endecha, Oremus)を今、練習し始めました。
David Russell - Tarrega - Integral de Guitarra by Poran111

ヨーロッパでギターの巨匠と言われるDavid RussellのCD“ターレガ全集”「Tarrega - Integral de Guitarra」の中にこの曲が収められています。David Russellは独特の音色で、とても綺麗にこの曲を演奏をしています。


このCDを何度も聴いている内に私もこの曲を弾いてみたくなりました。

この曲は1909年に57歳で亡くなったターレガの遺作と言われており、endechaは哀歌・葬送歌、oremusは祈りの意味だそうです。哀愁に満ちた、とても美しい曲だと思います。
今練習中ですが、技術面よりも、曲想の付け方、表現の面が難しそうです。
YouTubeで検索したところ、プロギタリスト渡辺範彦氏演奏の「エンデチャ、オレムス」がアップされていました(下に添付)。Wikipediaで調べたところ、渡辺範彦氏は私と同じ1947年生れですが、 2004年に肺癌のため56歳で死去しています。パリ国際ギターコンクールに日本人として初めて優勝し、天才肌の演奏家だったそうです。下に添付したものも良い演奏です。
Endecha Oremus composed by F. Tarrega live in 1976

2009年3月21日土曜日

早春の蓼科湖を散歩


今日、21日(土)午後、蓼科湖に行き、ランディと一緒に散歩しました。 蓼科湖は湖と言っても、周囲わずか1kmの小さな人工池なので、一周しても散歩としては物足りないくらいの距離です。標高は1,250mですが、もう積雪は全くありません。

image from www.flickr.com                            蓼科湖と蓼科山(左)・北横岳(右) 2009.3.21

東側湖畔に行ってみると、そこに群生する水芭蕉はまだつぼみでした。あと1週間もしないうちに水芭蕉は咲き始めるだろうと思われます。

image from www.flickr.com                             蓼科湖畔の水芭蕉の蕾 2009.3.21

 ランディは湖畔の原っぱの上を喜んで走り回っていました。

image from www.flickr.com                                   蓼科湖とランディ 2009年3月21日

山荘のベランダ


3月19日(木)の晩に約1ヶ月振りに蓼科に戻って来ました。
今年の冬は暖かいので、積雪は例年より少ないです。山荘の庭も所どころ熊笹が現れ始めています。
今日は朝からよく晴れましたので、ベランダに出るとぽかぽかと暖かい感じもしました。ランディはやはり東京の狭い家よりも蓼科の方が合っているようです。 


山荘ベランダのランディ 2009.3.21 by Poran111

2009年3月20日金曜日

国立音楽大学卒業演奏会


3月17日(火)、18日(水)、二日続けて行われた国立音楽大学卒業演奏会を聴きに行きました。
学部卒業の成績優秀者の演奏ですが、普段聴くことの少ない様々な楽器の演奏も聴けて、おもしろく、楽しめました。 


image from www.flickr.com                             国立音楽大学講堂

一日目の最初の演奏は電子オルガンでした。私はヤマハのエレクトーンくらいしか聴いたことがなかったのですが、この電子オルガンは一人で両手両足を使って演奏し、フルオーケストラのような音の広がりと迫力がありました。 


image from www.flickr.com                                             国立音大講堂大ホールのパイプオルガン

また、二日目の5番手はトランペットとパイプオルガンの二重奏で、イエズス会の宣教師であったドメニコ・ツィポーリの曲を演奏しました。国立音大の講堂大ホールには大きなパイプオルガンが備え付けられていますが(上の写真)、これだけ立派なパイプオルガンを聴ける場所は日本には多くないと思います。トランペットとの二重奏はバロックの教会音楽の雰囲気が味わえて、楽しめました。
卒業演奏会だけあって、力のこもった良い演奏が多かったですが、中でも私の印象に残ったのは二日目の6番目にG.ドニゼッティの曲を歌ったソプラノの大武彩子さんでした。美しい声と声量、きれいな響きで、聴き惚れました。

image from www.flickr.com                   国立音大卒業演奏会プログラム 2009年3月17日

image from www.flickr.com                 国立音大卒業演奏会プログラム 2009年3月18日


2009年3月17日火曜日

自己主張の強さ

ランディは自分の寝室兼トイレとなっているサークルの中がとても好きです。外の散歩から帰って来ると、一目散に走って、サークルの中に入って行きます。サークルの中はご飯をもらえる場所だし、自分にとって落ち着く場所のようです。

サークルから出ようとするランディ 2009.3.15 by Poran111

しかし、我々が近くで二人で食事をしていたりすると、一緒に遊びたくなって、サークルから出ようともがき始めます。サークルのネットの隙間から頭を出し、なんとか出ようと必死で暴れます。頭は出られても、体は大きいので出られません。簡単にはあきらめず、いつまでも抵抗を続けています。
この自己主張の強さ、しつこさはもうすぐ生後6か月になる今も変わりません。 

2009年3月12日木曜日

演奏の時にあがるということ(その3) ~あがりやすい状況・条件

ギター・ソロ演奏の時にあがりやすい状況、条件はどういうものかを考えると、私は次のような状況の時にあがりやすいと思います。
(1)聴いているお客さんが多い時。特にギターについて詳しい人達、マニアックな人たちが多い場合は更にあがりやすい。
(2)演奏席と客席との間隔が狭い時、近い時。
(3)演奏席と客席が同じ高さにある時。つまり、ステージがない時。

(1)については、聴いてくれる人があまりに少ない時はやはり張り合いがないですが、多い時は意識してしまいます。特に、自分でギターを弾いているような詳しい人が多い時には、誤魔化しがきかないという思いになりますから、一層のプレッシャーになります。

(2)演奏席に客席が近く、迫っている場合には、演奏者の指の動きまでのぞき込まれるような感じで、プレッシャーになります。

(3)ステージがあって、演奏席が客席よりも一段高くなっている方が、客席と隔離している感じがあって、演奏している時に自分の世界に入り込みやすいと思います。

image from www.flickr.com


ところで、国分寺のライブハウス「クラスタ」は(1)~(3)の条件を全て満たしています。つまり、「クラスタ」では相当のベテランの演奏者が弾いてもあがりやすいようです。もう1年以上前のことですが、「クラスタ」の“飛び入りフリーコンサート”に参加した時に、そこで初めてお会いしたKさんがJ.S.バッハの曲を素晴らしい技術、音色、表現力で演奏しました。私は感心しました。あとで聞いたところKさんは全日本アマチュアギターコンクールで優勝したことのある人でした。上手いわけでした。Kさんは演奏後私の前の席に座ったので話をしたところ、「今日ほど弾いていて緊張したことはなかった」と言っていました。優勝経験者ですら緊張するのですから、私などがあがって、ガチガチになるのは当然かもしれません。

ですから、私はクラスタできちんと弾けるようになれば、他のどこの場所に行って弾いても大丈夫だろうと考えています。

人前でギターを弾くようになってからは、“自分の家で練習している時に曲が弾けても、そんなものは弾けたことにならない、人前できちんと弾けて初めて弾けたと言えるのだ”ということに私は気が付きました。

アマチュアがギターを弾ける場所が家の比較的近い所にあるということは、私は環境に恵まれているということだと考えますので、せいぜい環境を活用して、いつかは自分の納得するギター演奏ができるようになりたいものです。

ところで、演奏する時にあがるということについては、アマチュア・ギター愛好家の次のブログでも語られています。
*Enriqueさん「クラシカル・ギターを止められない」2009年1月~2月の記事「あがりの克服について
*「アメリカで開始したクラシックギター」2009年1月16日、19日の記事「コンサート・デビュー体験(14)、(15)」

2009年3月10日火曜日

演奏の時あがるということ(その2) ~対処方法

ギター・ソロ演奏をする時にあがることを克服する、あるいは、あがっていても、演奏で自分の思うところを表現するにはどうしたらいいのでしょうか?

私はプロ・ギタリスト坪川真理子さんの個人レッスンを1年ちょっと前から、2~3ヶ月に1回程度の頻度で受けています。前に、レッスンの時に先生に「人前で弾く時にあがらないようするための練習方法などはないでしょうか?」とダメもとで聞いてみました。その時、先生は次のように云われました。
「場慣れするということもあるでしょう。それと、練習していて不安な部分は本番の演奏でもミスしやすいですね。」
云われる通りだと思います。場慣れするためには、場数を踏み、人前で数多く弾くこと。不安な部分をなくすためには、繰り返し練習し、十分弾き込むということ。この二つしかないと思います。

そうしてこの2年間、自分としてはそれを実践してきたつもりなのですが、思うようにはいきません。

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しかし、しばらく前に「クラスタ」の常連で、最近プロに転向したSさんから声を掛けられ、「最近上手になりましたね」と言われました。私は「人前に出て弾くと、いまだに指が震えるんですよ」と言うと、Sさんは「(私の弾き始めの)最初の頃はこんなもんじゃなくて、もっとガチガチでしたよ」と言われました。私の最初の頃の演奏がひど過ぎたということもあるでしょう。自分ではいまだに思うように弾けないという気持ちですが、それでも名人レベルのSさんからそう言っていただくと、リップサービスも含まれているとは言え、自分にとっては励みになります。

2年前に「クラスタ」で弾き始めた頃、さらさらと、緊張している風にも見えずギターを弾いている人達を見ると、この人達は心臓に毛が生えているのではないか、と思いました。しかし、そういうベテランの人や上手な、レベルの高い人達と話をしていると、最近は、そうではないことが分かってきました。上手な人達、緊張しているようには見えず、しっかり演奏をしている人達も、実はある程度緊張しているのだと。こういうレベルの高い人達は緊張して力が50%しか発揮できなかったとしても、それなりの演奏ができるだけの余裕、実力を持っているのでしょう。レベルの高い人達は、多分自宅で練習している時には、人前で弾いている時の2倍~3倍は上手に弾いているのだろうと思います。

「禁じられた遊び」で有名な、ギターの巨匠ナルシソ・イエペスですらステージの前には緊張して、ビールを飲んでから演奏した、という話を聞いたことがあります(本当かどうかは分かりません)。

(このテーマは続きます。)

2009年3月9日月曜日

演奏の時あがるということ(その1)

私は2年前の2月に約40年振りに人前でギター・ソロを弾きました。私は高校2年の時から自己流でクラシック・ギターを練習し始め、大学に入って2年間ギター部に所属していました。ギター部にいた時に学園祭などでギター・ソロを弾きましたが、それ以来だったのです。

image from www.flickr.com


大学卒業後も私は独身の間ずっと自己流でクラシック・ギターを弾いていましたが、30歳を過ぎて結婚し、子供ができた頃からギターを弾かなくなりました。そして、約25年間、全く弾いていませんでした。60歳近くなって、退職が間近になってからギター練習を再開し、定年退職も直前の一昨年2月に思い切って国分寺のライブハウス「クラスタ」に行って、ギター・ソロを弾いてみたのです。

そうして、人前に出てギターを弾き始めたところ、弦を押さえる左手は震え、右手は硬直し、まともに弦をはじけず、全く音楽になりませんでした。私にとっては大きなショックでした。40年近く会社生活をやっている間にもこんなに緊張したことはありませんでした。こんな歳になって、うまく弾けても弾けなくても自分の収入が減る訳でもなんでもないのに、どうしてこんなにガチガチになってしまうのだろうかと思いました。その時は非常に悔しくて、これから練習して、必ずきちっと弾けるようになってやろうと思いました。

過去の記録を調べて、整理してみたところ、それ以来、今日までの2年ちょっとの間に、「クラスタ」で18回、松下ギタービルで3回、埼玉ギターコンクールで2回、私は人前でギター・ソロを弾いています。しかし、いまだに私は人前に出てソロを弾くと、家で練習している時の50%も弾けていません。せいぜい30%位でしょうか。

私は今さら、この歳になって、ギター演奏を人から褒めてもらおうかとか、評価してもらおうかとかは思いません。しかし、ギターを弾くことは自分の何かを表現することだと考えますから、演奏技術は拙劣であっても、自分の中のものを表したい、自分の思うところを表現したいと、そう思います。

それでは、あがりを克服する、あるいは、あがっていても、演奏で自分の思うところを表現するにはどうしたらいいのでしょうか?

(このテーマは続きます。)

2009年3月5日木曜日

映画「マンマ・ミーア!」


3月3日(火)に家内とイオンモールむさし村山にあるシネマ・コンプレックス「むさし野ミュー」に行って、映画「マンマ・ミーア!」を観ました。
娯楽映画としてはなかなか楽しめる映画でした。この映画のホームページ によると“ミュージカル映画史上、世界No.1興行収入を記録更新中!”だそうです。テーマが母子家庭の娘の結婚式とその父親捜しという、どの国の人にとっても共通する親子と結婚がテーマになっているということもあるのでしょうか。
Wikipediaによるとこの映画は「ミュージカル用に新曲を書き下ろすのではなく既存のヒット曲を並べてストーリーを構成する、ジュークボックス・ミュージカルといわれるスタイルを、ポップミュージックで復活させた現代版カタログ・ミュージカル作品」だそうです。


映画「マンマ・ミーア!」 by Poran111


しかし、私としては一つだけこの映画に不満な点がありました。それは主役とも言える、花嫁の母親役にメリル・ストリープを使っていることです。ストーリーでは花嫁は20歳ですから普通に考えれば母親は40歳代位です。しかし、実際のメリル・ストリープは今年60歳になりますから、どう見ても歳を取り過ぎています。メリル・ストリープは熱演し、頑張ってダンスをしていましたが、私には一寸しんどそうに見えました。メリル・ストリープの歌は女優としては上手ですが、やはり本格的な歌手と比べると、声の質などちょっと見劣り(いや、聴き劣り)します。
メリル・ストリープは演技派の大女優ですが、ミュージカルですから、矢張りここは本格的な歌と踊りのできる人を使ってほしかったです。

2009年3月2日月曜日

松下ギタービルのコンサート

最近、私がクラシック・ギターを弾きに行くようになった新しい場所があります。それは立川市柏町にある松下ギタービルです。以前、雑誌「現代ギター」に松下ギタービルでのギター演奏会の案内が載ってました。最近になって、国分寺のライブハウス「クラスタ」の常連の人で、詳しい人からここのことを聞き、少しは様子が分かったので、行ってみました。
このビルはプロギタリスト松下克氏が所有するビルで、クラシックギター・ショップ、ギター教室、ギター演奏ルームがあります。


松下ギタービル @立川市 by Poran111

最初に行ったのは今年、1月11日(日)夜に行われた新年会兼ギター演奏会です。アポイントを取った上で参加してみました。全部で10人位が来ていました。中には直接ギターとは関係のない、松下先生のご近所の友人2人や、地元の市会議員の先生も来ました。新年会ですから、ちょっとしたつまみとお酒を飲みながら、松下先生を含めて、ある程度ギターを弾いている人は皆順番に前に出て、ギター・ソロを弾きました。私もほろ酔いではありましたが、F.ターレガの曲を2曲弾きました。

2回目は2月4日(水)19:30からの「ミニミニ飛び入りギター演奏会」でした。私が7時半頃行くと、松下先生がホールで一人演奏しているだけで、他には誰もいません。松下先生と話をしていると、そのうち女子大生風の若い女性が一人入ってきました。この女性は初めて来たそうです。この日は最後までお客はこの女性と私の二人だけでした。松下先生が弾いて、この女性もビートルズの曲ともう1曲を弾きました。私も3曲弾きました。9時頃その女性が帰った後、松下先生と二人で焼酎を飲んで、帰って来ました。


3回目、直近は2月28日(土)2:00~4:00pmの「飛び入り自由演奏会」です。この日は私を含めて6人の客が来ました。やはり週末だと、少しは客が集まるようです。その内3人は国分寺の「クラスタ」に弾きに来ている、私の面識のある人達でした。一番遠くから来たのは、相模原から来た、私とほぼ同年代と思われる女性でした。この方はクラシック・ギターのかなりのベテランと思われ、技術的にも難しい曲を2曲弾きました。私も3曲を弾きました。この日のお客で、「クラスタ」でも弾いている人達の中には名人レベルのSさんや、マニアックな人がいますから、私は前に出て弾き始めたら、つい意識して、緊張してしまいました。
ここに行く時は私は自分のギターを持って行きません。ここの良いところは、ギターショップも経営しているだけあって、弾くことができるクラシック・ギターが何本か置いてあって、松下先生所有のスペイン製の名器(制作者名は忘れました)も借りて、弾くことができることです。このスペイン製の名器は流石に素晴らしい音が出ます。
松下ビルでのギター演奏会については、月刊誌「現代ギター」には一ヶ月おきに案内広告を出しているそうですが、自分のホームページは持っておらず、インターネット上では全く情宣していないため、一般にはあまり知られていないようです。せっかく良い設備を持っているのですから、ネットを使ってもっと情宣したら良いだろうと私は思います。