2009年9月29日火曜日

千曲市への一泊“音楽の旅”


ヤフー・ブログがきっかけで知り合いになった、クラシックギター愛好家、スズムシに誘われて9月27日(日)に千曲市に一泊で行ってきました。

image from www.flickr.com             十萬石本店@千曲市 2009.9.27

蓼科の我が家から車を飛ばし、約2時間で予約してあった戸倉上山田温泉のホテルに着きました。ホテルの駐車場でスズムシさんと落ち合い、スズムシさんのご案内で千曲市内国道18号沿いにあるうどん屋「十萬石本店」に行きました。 


この店でこの地の名産である「おしぼりうどん」を食べました。これは通常の魚類系のだし汁の代わりに大根おろしを布巾などに包んで絞り、その絞り汁に味噌や醤油を入れたものをつけ汁として食べるものだそうです。この辺は海から遠い地域のため、鰹や煮干しなどの魚貝系のだし汁の調達が難しく、このような食べ方が定着したとのことです。普通にはない汁ですが、大根の辛みもあり、さっぱりした味です。手打ちの腰のある麺と絡めて、なかなか美味しかったです。
 image from www.flickr.com        おしぼりうどん@十萬石本店 2009.9.27

昼食のあと、スズムシさんのクラシックギター仲間のI さんが演奏される「二胡とギターのコラボライブ」を聴きに行きました。会場は千曲市内の「木の花屋」。普段は漬物屋兼レストランです。

image from www.flickr.com                            木の花屋/千曲市 2009.9.27

第一部はIさんのギターソロで、アストリアス、アルハンブラの想い出、アラビア風奇想曲などのクラシックギターの定番曲、それにジブリ曲、映画音楽と、計10数曲を弾かれ、熱演されました。

image from www.flickr.com        ギターソロ@木の花屋 2009年9月27日

第二部はSさんの二胡とIさんのギターの二重奏。途中二胡のソロ演奏2曲を挟んで、童謡、ポップス、映画音楽など計12曲演奏されました。 二胡とクラシックギターは楽器の音量が近く、音色も合っていました。

image from www.flickr.com        二胡とギターの二重奏@木の花屋

4時半頃に演奏会が終わって、スズムシさんのお知り合いであるギター製作家さらしなさんのギター工房AGEMIZUにスズムシさんと一緒に見学にお伺いしました。 ギター工房は姨捨の棚田の上に位置しています。


さらしなさんは県立高校の社会科教師をしていましたが、50歳頃から仕事の合間にクラシックギター製作を始め、2005年の第2回アマチュアギター製作コンテストに見事優勝されました。今は既に定年退職され、本格的に自宅でクラシックギターを製作されています。

image from www.flickr.com         ギター工房AGEMIZU 2009年9月27日

さらしなさんは今年2月にテレビ朝日の番組「人生の楽園」で『 手作りギターは故郷の音色』と題して、ギター製作者としての活躍振りやその人となりが放映されました。今や全国に知られる人となりました。また、この番組の中では、スズムシさんもさらしなさん製作の10弦ギターを使って演奏する姿が映されたそうです。
ギター工房では、ギターを製作するための良い木材の入手のことなど苦心談をお聞きし、また、いろいろな工具なども見ることができ、興味深かったです。

image from www.flickr.com         上水ギター工房 2009.9.27

その後、夕食懇談会の会場となる 、近くの「月見荘」に行きました。月見荘はさらしなさんの知人が所有するセカンドハウスですが、千曲市の西部の姨捨(おばすて)の棚田の中にあります。


傾斜地に段々状に造られた小さな水田である棚田は江戸時代中頃から明治時代初期にかけて開田され、ここには現在25ha、約2000枚の棚田が現存しているそうです。
棚田の上の方に建っている月見荘からは棚田とその向こうに千曲市街が見下ろせ、素晴らしい眺望です。


この日の夕食会の参加者はさらしなさんご夫妻、さらしなさんの知人の地元会社経営者Hさん、フォークギター愛好家の会社員Mさん、午後のライブで演奏されたギタリストのIさんとその奥様、それにスズムシさんと私の計8人でした。

image from www.flickr.com          「月見荘」から見た千曲市の夜景

料理はテイクアウトした寿司やオードブル。それに、さらしなさんの奥様が畑で栽培された採れたての野菜とそれから作った手作りの漬物があり、これは美味しかったです。

日が暮れると、月見荘のベランダからは千曲市街の夜景が輝いて見え、綺麗でした。
 image from www.flickr.com         「月見荘」での会食 2009年9月27日

会食が進むと、フォークギターを持参されたMさんの弾き語りやスズムシさんのクラシックギターの競演が始まり、盛り上がりました。私も、月見荘に置いてあったさらしなさん製作のギターを借りて何曲か演奏しましたが、相当酔いがまわっていましたので、たいがい途中で運指を忘れてストップしていました。
ギター談議などで盛り上がり、時間を忘れて、お開きになったのは0時を回って、午前2時でした。
さすがに痛飲したので、翌朝上山田温泉のホテルで8時半まで寝ていました。10時ぎりぎりにチェックアアウトし、上田市~大門街道~白樺湖経由で、途中休憩を入れて2時間で蓼科の我が家に戻りました。


実に中身の濃い、充実した一日でした。特にさらしなさんご夫妻、スズムシさんには大変お世話になり、感謝です。

2009年9月17日木曜日

バターナッツの料理


6月25日に苗3本を植えたバターナッツは、この夏の日照不足にもかかわらず順調に育ち、既に大きくなった実を6個収穫しました。これから5、6個はまだ収穫できそうです。

image from www.flickr.com                            収穫したバターナッツ 2009年9月


バターナッツはカボチャの一種ですが、中身は切ってみると下の写真のように黄色く、バターのようなネットリとした果肉です。

image from www.flickr.com                           バターナッツの中身

これまでに天ぷら、スープ、炒め物の3種類を家内に作ってもらいました。
やはりバターナッツと言えば、スープが一番の料理です。カボチャの一種だけあって、パンプキンスープに味は近いですが、バターのようなコクがあります。甘みがはカボチャと同じ位でしょうか(下の写真)。パンプキンもいいですが、バターナッツ・スープは更に良かったと思いました。


image from www.flickr.com             バターナッツのスープ 2009年9月12日


天ぷらもカボチャのような感じで、美味しかったです。

炒め物は塩・胡椒だけの味付けで十分で、ビールのつまみにもなりました。

2009年9月10日木曜日

初秋の空


今年の蓼科は夏が短かったためか、秋が来るのがいつもより早い感じです。
今日は朝からすっきりと晴れていました。庭に出ると空気が頬に冷たい感じでした。

蓼科高原から西に霧ケ峰・乗鞍岳方面を望む by Poran111

午前中ランディを連れて別荘地内を散歩しました。 いつも歩く、見晴らしの良いところに来ると、北には蓼科山が、西には北アルプス、乗鞍岳、中央アルプスが、青く透き通るような空と遠くのうろこ雲を背景にきれいな姿を見せていました。  


2009年9月7日月曜日

陶仙房「二胡とギターの夕べ」


同じ別荘地に定住され、クラシックギターを趣味とされるYs.さんに誘われて、9月5日(土)は陶仙房「第3回二胡とギターの夕べ」に初参加しました。

会場の陶仙房は白樺湖から女神湖に行く道路の途中にある陶芸工房で、CAFE、ギャラリーなどを併設しています。アマチュアでギターを弾く有志が集まって、ここのCAFEを借りてコンサートを開いて3年目になるそうです。

image from www.flickr.com          陶仙房@蓼科 2009年9月5日

プラグラムは下に添付の通りですが、まずK.W.さんの二胡演奏があり、そのあとギター独奏の3番目で私が弾かせていただき、フランシスコ・タルレガ作曲の「メヌエット形式の練習曲」と「アラビア風奇想曲」の2曲を演奏しました。

image from www.flickr.com            二胡とギターの二重奏 2009年9月5日

そのあと、二胡とギターの二重奏、ギター三重奏と続きました。 
お客さんは去年は10人位だったそうですが、今年は20人位入り、CAFEの席はほぼ埋まっていました
image from www.flickr.com          ソロ演奏/蓼科の喫茶「陶仙房」にて 2009年9月5日

お客さんは殆どが演奏者とは顔見知りの人達のようでしたので、約1時間の演奏後は、皆さん帰らず、そのままCAFEでコーヒーなどを飲みながら談笑していました。 結局、お開きになったのは7時を過ぎていました。

image from www.flickr.com              ギター三重奏@陶仙房 2009年9月5日


蓼科に来ると、ギター・ソロを弾く場は滅多にありませんので、こういう機会は貴重なものに感じました。


ところで、私は最近は国分寺のライブハウス「クラスタ」などで時々ギター・ソロを弾くようになりましたが、うちの家内は私が人前でギター・ソロを弾くのを今まで一度も聴いたことがありませんでした。
今回家内は私と一緒に陶仙房に来て、私の人前でのソロ演奏を初めて聴きました。私の出番が来て、私が立って、簡単な自己紹介などを話し始めると、家内は見ていて、ハラハラ、ドキドキ(無事に弾けるだろうかと)してきたそうです。まるで子供のピアノ発表会をみる母親の心境だったようです。(笑) 
私が家でギターの練習をするのを家内はいつも聞いている(正確に言えば、いや応なく聞こえてしまう)わけですが、“家で弾いているときの半分も弾けていなかった、これが人前で緊張するということなのかと思った”との感想を述べていました。


image from www.flickr.com              第3回二胡とギターの夕べ・プログラム 2009年9月5日

2009年9月3日木曜日

生酒「真澄」


私は蓼科にいる時はここの地酒「真澄」を愛飲しています。
特に夏には真澄の生酒が気に入っています。夏の濃い緑の木々の背景には冷えた生酒が合います。
しかし、今年の蓼科の夏はいつになく短く、長雨とその後の台風が過ぎて夏空が1週間ほど続いたと思ったら、お盆明けにはもう時々秋の空気が感じられました。9月に入った今は、山も空もひんやりした空気になっています。


生酒「真澄」 by Poran111
生酒「真澄」, a photo by Poran111 on Flickr.

2009年9月2日水曜日

ライブハウス「クラスタ」の“高橋正樹ギター道場”


4日間ほど東京の家に戻っている間、8月31日(月)に国分寺のライブハウス「クラスタ」でちょうど“高橋正樹ギター道場”があったので、これに参加しました。私はクラスタに行ったのは2ヶ月振りでした。


“高橋正樹ギター道場”では最初の30分間高橋さんがギター・ソロを弾き、その後は、第二水曜日に行われている“飛び入りフリーコンサート”と同じ要領で、来店順に約10分の持ち時間で順番に演奏します。“飛び入りフリーコンサート”との違いは、“飛び入りフリーコンサート”ではギター・ソロに限定ですが、ここではギター以外の楽器もOK、ボーカルもOK,重奏もOKです。

「クラスタ」外観(このビルの2階) by Poran111

この日の参加者は全部で14人。フルートあり、ピアノあり、ボーカルあり、とバラエティに富んでいました。私も順番が来て、ギター・ソロを3曲弾きました。

参加者のうち4人はクラスタの常連のプロまたはプロレベルの人達で、この晩は豪華メンバーが揃いました。自分の相変わらずの硬くなってしまう演奏はさておいて、ハイレベルで、また、クラシックからボサノバ、ポップスまでバラエティに富んだ演奏をいろいろ聴くことができ、大いに楽しめました。また、刺激にもなった一晩でした。

2009年9月1日火曜日

荘村清志ギター・ディナーリサイタル



8月28日(金)晩は、この近くで7月にオープンしたイタリアン・レストラン「マハロカフェ・リストランテ」での荘村清志ギター・ディナーリサイタルを聴きに行きました。
あまり広くないレストランには椅子が並べられ、開演前には30人弱のお客で一杯でした。お客は見渡したところ殆どがこの近くの別荘族のようで夫婦連れが多く、平均年齢は70歳近い感じでした。


6時半から1時間ほどソロ演奏が行われました。演奏曲目は次のとおりです。荘村さんの演奏は「スペイン・セレナータ」や「セビリア」のような難局も高度な、確かな技術で弾き、歌わせ、さすがプロという感じでした。大きくはないログハウスのレストランでの演奏でしたので、間近で聴き、両手の細かな指使いまで見ることができ、そういう点でも興味深く、勉強になりました。


フレスコバルディ作曲 「アリアと変奏」
  スカルラッティ作曲   「二つのソナタ」
  バリオス作曲     「郷愁のショーロ」
  マラツ作曲       「スペイン・セレナーデ」
  タルレガ作曲      「アルハンブラの想い出」
  アルベニス作曲     「グラナダ」、「セビリア」
  <アンコール> マイヤーズ 「カヴァティーナ」(映画『ディア・ハンター』のテーマ曲)
            作者不詳  「禁じられた遊び」

演奏の後は演奏者荘村氏も入って、立食形式のイタリア料理のディナーとなりました。お客の中には私の顔見知りの人達が何人かいましたので、ビールやワインを飲みながら、音楽の話やよもやま話に花が咲きました。


また、私は荘村さんと話をする時間がありました。荘村さんのホームページの「PROFILE ギターとともに歩む」の最後のページに次のように述べられていたことを思い出し、この点について荘村さんにお聞きしました。
『40代の頃は、技術の低下が心配だったが、 その後いろいろ研究して最近また指が軽くまわるようになった。 表現力にもいっそう自信がもてるようになり、これから花が咲きはじめる予感がする。 これからの自分が楽しみである。』
“若い時は技術に走るようなところがあったが、歳を取り、人生のいろんなことを経験することによって、それらを踏まえた表現ができるようになった”という主旨のことをおっしゃっていました。同年代の私としては共感できる話でした。

荘村清志ギターリサイタル 2009年8月28日 by Poran111