2015年12月30日水曜日

今年の聴き納め

今年もたくさんのクラシックギターに関わるコンサートを聴きました。
今年の聴き納めは3日前、27日(日)午後の上田市のカフェ&スペインバル「アランフェス」で行われた『大萩康司・河野紘子 今年もありがとうコンサート』でした。

<演奏する大萩康司さんと河野紘子さん 2015年12月27日>

大萩康司さん(クラシックギター)と奥様、河野紘子(ピアノ)さんのお二人による「アランフェス」でのコンサートは去年12月7日に次いで、2回目でした。
今回のプログラムは下の通りで、ギターとピアノの二重奏のウェートが半分以上を占めていました(ソロの記載がない曲目は全て二重奏)。



            〔アンコール〕  *二橋潤一:哀歌(Elegy) ・・・二重奏


大萩さんのこの日の使用ギターはイグナシオ・フレタで最近入手したものだそうです。相変わらず、高度で、精密で、繊細で、自在に音を繰り出す大萩さんのギター、河野紘子さんとの息はますます合って、”大萩&河野ワールド”を満喫しました。

<大萩康司さんと河野紘子さん 2015年12月27日13:42>

お二人のデュオを聴くのは今年6月の釧路市松本邸でのコンサート以来でしたが、お二人にお会いし、演奏を堪能し、最高の「聴き納め」となりました。

2015年12月24日木曜日

ちょっとだけホワイト・クリスマス


Wishing you a Merry Christmas!

今日はクリスマス・イブです。しかし、こんな山の中で暮らしていると、都会のように、通りにクリスマス・ソングが流れてくるわけではなく、商店のイルミネーションが見えるわけではなく、クリスマスの雰囲気は伝わってきません。


<雪の少ない庭とランディ 2015年12月24日13:26>

今年は11月から季節外れの暖かい日が多く、いまだに暖冬。それでも、標高1,600mの我が家の庭や道路には少し雪があり、ちょっとだけのホワイト・クリスマスです。ただ、蓼科高原でも標高1,400m位まで下ると、もう雪はありません。


                <家の前の道路 2015年12月24日13:30>

次男の家から送ってきてくれた写真(下)では、8月に生まれた二人目の子もサンタの帽子を被って、クリスマスをお祝いしているかのようです(我が家の4人目の孫です)。


             <サンタの帽子の孫娘/生後4ヵ月 2015年12月23日>

さて、今夜は近くの修道院でのクリスマス・イブのミサに出て、家に帰って、家内と二人で蓼科の自宅でささやかなクリスマス・ディナーです。シャンパンは息子がしばらく前にプレゼントしてくれて、イブのためにとってあったもの。シャンパンとしてはちょっと辛口で、なかなかいけます。

<クリスマス・イブのシャンパン/自宅にて 2015年12月24日21:21>

2015年12月16日水曜日

第6回安曇野ギターコンサートに参加

12月13日(日)に第6回安曇野ギターコンサートが開催され、私は第3回目から4年連続で今年も参加させていただきました。
この安曇野ギターコンサートは地元の女性、Mさんが主催され、アマチュア・クラシックギター愛好者の有志が集まって、毎年12月に安曇野市の穂高交流学習センター内の多目的交流ホール「みらい」を会場として開催しています。

<安曇野市穂高交流学習センター外観 2015年2月13日14:39>

ホール「みらい」は席数200で、音の響きが良く、クラシックギターの演奏にはほど良いサイズです。この日の演奏者は私を含めて全部で13人で、ソロと重奏、計15組の演奏がありました。聴きにいらした方は100人近くになったようです。長野県内のアマチュアによるクラシックギターのコンサートとしてはまずまずのお客様の数だと思います。

<コンサート演奏風景/H.M.氏@ホール「みらい」 2015年12月13日>

さて、私は今回は不覚にもその5日ほど前から風邪をひき始め、3日前には鼻水などで夜も眠れないほどでした。コンサートの前日に急遽かかり付けの医者に行き、薬をもらい、当日朝には鼻水もほぼ収まり、なんとか参加したと言う有様です。

<私のソロ演奏@ホール「みらい」 2015年12月13日>

そんな状況でしたから、今回は私は最後まで無事弾ききることだけを考えて演奏しました。いつもの通りミスはたくさんありましたが、一応ステージの上でなんとか最後まで演奏できました(上の写真)。
コンサートの翌日、幹事のMさんから、私の演奏を録画した動画をWEB上のファイルで早速送ってくださいました。その動画をすぐにダウンロードして、自分でじっくり見てみました。毎度のことですが、演奏動画を見ると、自分の演奏の欠点、ミスがイヤと言うくらいよく分かります。繰り返し見ると、これらの弱点やミスは風邪のせいではない事を自覚しました。単に自分の演奏技術の足りないこと、不十分さから来るものなので、これらを踏まえ、反省材料にして、また改善に向けて練習をしようと思います。

<松本樹佳さん(ギター)&松本尚子さん(ピアノ)の演奏 2015年12月13日16:07>

自分の演奏が終わった後は、私は写真係として写真を撮りながら、他の皆様のそれぞれの個性が伝わってくる演奏を楽しむことができました。

ところで、今年も去年に続いて、釧路から松本樹佳さん(ギター)・松本尚子さん(ピアノ)ご夫妻が参加されました。奥様の尚子さんはプロのピアニストで、ご主人の樹佳さんは『Kiyoshi Matsumoto As a Guitarist ときどき、ギタリスト』と題するCDをリリースしている、「最高のアマチュア・ギタリスト」です。松本ご夫妻には私は今年6月に、カリス主催のツアーの一環で釧路のお宅にお邪魔して、大変お世話になりました。ここ安曇野で松本ご夫妻と再会できることを楽しみにしていました。

松本樹佳さんはソロではアグスティン・バリオス作曲の「情熱のマズルカ」と「ワルツ第4番」を見事に演奏され、また、プログラムの最後に奥様のピアノとの二重奏でホアキン・ロドリーゴ作曲「ある貴紳のための幻想曲」を熱演され、今年もお二人の演奏を私は堪能しました。

<親睦会会場・レストラン・アベ 2015年12月13日16:48>

そして、全員の演奏が終わると、参加者にて近くのレストラン「アベ」に移動して、親睦会です。

<親睦会にて@レストラン・アベ 2015年12月13日18:13>

お互いに演奏の緊張と疲れから解放されて、ビールなどを飲み(私の場合は運転があるのでノンアルコール・ビール)、料理を食べながら、ギター談義などをする親睦は最高のひと時です。

            <親睦会にて@レストラン・アベ 2015年12月13日18:25>

風邪で私は酷いコンディションでしたが、なんとか最後まで参加でき、貴重な、楽しい一日でした。
このコンサートは6回目になり、良い方向に発展し、定着してきたと思われます。

2015年12月10日木曜日

目下、暖冬

もう12月10日になったのに、全然雪がありません。今シーズンは11月26日と12月4日にうっすらと、せいぜい1センチ程度雪が降り積もっただけです。昼間は気温が上がるので、二回とも直ぐに溶けてしまいました。目下、暖冬です。

<物置小屋周辺/東側の窓から見る 2015年12月10日11:06>

上の写真は東側の窓から見た物置小屋辺りの今日の様子。いまだに晩秋のような景色です。下の写真は同じ場所の去年12月7日の様子。去年は12月にドカ雪が降り、この時は30センチくらい積もっていました。つららもたくさん付いています。

<物置小屋周辺/東側の窓から見る  2014年12月7日08:55>

雪が好きなランディも、これでは物足りなさそうな顔つきをしています(下)。

<雪のない庭とランディ 2015年12月10日11:09>

3年前の今日は27センチの積雪がありました。下の写真は上の写真と同じ場所です。


庭の積雪27cm 2012年12月10日9:12 by Poran111
      <庭の積雪27cm 2012年12月10日09:12>

暖かいのはここで暮らしている人間には楽です。しかし、この周辺のスキー場にはまだ天然雪はなく、人工雪でゲレンデ作りの作業をしているはずですが、このままではスノー・スポーツの施設は大変だろうと思います。

2015年12月5日土曜日

クラシックギターの音色と爪との関係

昨日のブログ記事で、クラシックギターを弾く右手の薬指につけ爪を付けたことを書きました。つけ爪を付ける前の私の一番の不安はつけ爪によってギターの音色が変わってしまうのではないか、という事でした。しかし、これは杞憂でした。

つけ爪を付けて弾いても、付ける前(つまり、生爪にアロンアルファ「釣名人」を塗って補強していた)と比べて、基本的に自分の音色は変わりませんでした。むしろ、つけ爪を付けた方が音色が一定になり、安定しました。
これはクラシックギターの音色を出すのに爪の質(硬い、柔らかい、強い、弱い)は基本的に影響しないという事を意味します。

<アンドレス・セゴビア>

かつて、20世紀を代表する不世出の天才ギタリスト、アンドレス・セゴビア(Andres Segovia)は「ギターを弾く指の爪は柔らかくて、丈夫なのが良い」、そして、「爪の悪い人はギターを弾くな」とまで言っていました。しかし、弱い爪を補強するためにはアロンアルファ「釣名人」というギタリストにぴったりの補強接着剤があり、更には、便利なつけ爪セットも売られている現代では、セゴビアのこの言葉は今や当てはまりません。

それでは、クラシックギターの音色を決めるものはギター(楽器)そのものなのか? それぞれのギターにはその楽器が出せる音の限界というものはあるでしょうし、良いギターは良い音を出せる可能性を持っていることは確かです。しかし、同じギターを使っても、弾く人によってちょっとずつ音色が違うことは自明の理です。現代のヨーロッパの巨匠、ディビッド・ラッセル(David Russell)はギターを弾く指全部につけ爪を付けており、以前facebook上で、指の写真をアップして自分のつけ爪のことを説明していたことがあります。ディビッド・ラッセルと同じつけ爪を付けて、彼のギターを借りて弾いたとしても、ディビッド・ラッセルと同じ音色を出せるギタリストはおそらく一人もいないでしょう。

<David Russell の演奏する A. Barrios作曲「森に夢見る」>

ギターの音色を決めるものが爪でもなく、ギター(楽器)でもないとなると、あと考えられるものはタッチしかありません。弦をはじく右手のタッチと、左手の弦の押さえ方、これがギターの音色に基本的に重要な影響を与えると言うのが、現在の私の思い至った考えです。この私の考え(仮説)が正しければ、右手のタッチと左手の弦の押さえ方を工夫し、更に研究し、練習すれば、まだまだ自分の音は改善し、良くなるという事になります。自分としてはこの仮説を信じて、練習に励もうと思っています。

              <私の愛用のギター ~ 中出阪蔵1976年製作>

2015年12月4日金曜日

ギターを弾く指のつけ爪


クラシックギターはピックは使わず、生指で、指先の肉から爪にかけて弦に触れて、はじいて、音を出します。従って、右手の指の爪の形状は非常に重要です。そして、ギターを弾いていると爪は消耗します。私は以前から右手の人差し指、中指、薬指の爪にはアロンアルファ「釣名人(低粘度・多用途)」を塗って、補強していました。


アロンアルファ「釣名人」 2012年12月9日 by Poran111

これらの指の中では薬指の爪が一番弱いのですが、最近は歳のせいか更に弱くなって、アロンアルファを塗っても長持ちしません。そこで、とうとう2か月半前に薬指につけ爪を付けました。つけ爪を付けたのはこれが初めてではありません。3年前の12月に、コンサートの前日に薬指の爪が割れ、緊急事態のために買って備えてあったつけ爪セットを使って、急遽薬指につけ爪を付けて演奏したことがあります。それ以来ですから、3年振りのつけ爪です。

使っているつけ爪セットは荒井貿易のAria(AN-40SET & AN-70)です(下の写真)。このつけ爪セット(AN-40SET)には7種類のサイズのつけ爪チップが入っています。

ARIAつけ爪セット 2012年12月9日 by Poran111

当初は自分の爪の幅に合ったチップを選んで貼っていましたが、今はチップのカーブの角度が自分の爪に一番近いものを選んでいます。カーブの角度が合ったチップを選ぶと、チップサイズが爪よりも大きくなりますので、はみ出る部分はハサミで切った上で張り付けます。チップを爪に張り付けるのにはAria両面接着テープ(AN-70SET)を使います。試しにアロンアルファで張り付けてみたことがありますが、これだと1週間くらいで剥がれてしまいました。やはり、Ariaの接着テープの方が長持ちします。

<薬指に付けたつけ爪 2015年9月21日>

貼付けた後は、私はガラスやすりで削り、磨いて、弾きやすい形状に調整しています。

<ガラスやすりでつけ爪を整える 2015年9月21日>

しかしながら、カーブの角度の合ったつけ爪チップを選んで張り付けても、つけ爪と生爪の先の部分にはわずかながら隙間ができます。隙間があるときれいな音にならないため、つけ爪と生爪の間にアロンアルファを流し込み、固めます。これで音色は大丈夫です。

<つけ爪(薬指)でギターを弾く 2015年9月21日>

つけ爪を付ける大きなメリットは音色が安定することです。生爪にアロンアルファ「釣名人」を塗って補強していた時には、アロンアルファの状態によって微妙に音色が変わってしまいました。つけ爪だとこういうことがありません。つけ爪のデメリットとして考えられるのは、生爪が覆われることによって爪が弱くなる心配があることです。しかし、科学的に証明されていることではないようで、本当に弱くなるのかは分かりません。

2015年12月3日木曜日

食べ頃になった干し柿

11月2日に渋柿の皮を剝き、消毒し、紐で縛って、角ハンガーに吊るしました(記事はこちら→「初めての干し柿作り」)。
それからちょうど1ヶ月経ち、見た目も干し柿らしくなり、食べ頃になったようです。

<食べ頃になった干し柿 2015年12月2日08:52>

いくつか取って、中を開いて見ると、とろりと柔らかくなっています。食べてみると、しっかり甘くて、もう十分食べ頃です。初めての干し柿作りでしたが、カビが生えることもなく、無事出来上がりました。

<出来上がった干し柿と中身 2015年12月2日15:15>

これ以上吊るしておくと段々縮んで小さくなって、硬くなりそうなので、残りの大部分を保存することにしました。一つずつラップして(下の写真)、ジップロックに入れて封をして、冷蔵庫に入れました。これで1か月位は保存できるようです。

<ラップした干し柿 2015年12月3日10:52>

今回の30個くらいでは直ぐに食べ終わりそうなので、来年はこの倍くらいの数の干し柿を作ろうと思います。

2015年12月2日水曜日

孫娘、ランディと長門牧場へ

一昨日から3歳の孫娘を蓼科の我が家で1週間の予定で預かっています。
そこで、今日は孫娘とランディを車に乗せて、長門牧場に遊びに行きました。

<穂高連峰(左)、美ヶ原(中央)、白馬岳など(右)@夕陽の丘 2015年12月2日12:26>

今日は霞んではいましたが、天気が良かったので、女神湖に行く手前のビーナスライン沿いにある夕陽の丘からは、遠く左に穂高連峰、中央に美ヶ原、右に白馬岳、杓子岳などがパノラマのように眺められました。

<ソフトクリームを食べる孫娘@レストラン・コリーヌ 2015年12月2日13:20>

昼頃、長門牧場に着き、そこのレストハウス内にあるレストラン・コリーヌで山賊カレーやソーセージ盛合せなど、昼食を食べ、そのあとは、ここの牛乳たっぷりのソフトクリームを孫娘と一緒に食べました。

<長門牧場で遊ぶ 2015年12月2日13:37>

孫は牧場で羊や馬などを見ることを楽しみにしていたのですが、もう雪が降ってもおかしくない時期なので、羊は里に下りてしまい、馬は小屋に入ったままでした。残念ながら、動物は一匹も見ることができませんでした。

<ランディと遊ぶ@長門牧場 2015年12月2日13:38>

その代わり、広々とした草原には人も犬も我々しかおらず、ランディはリードをはずしてあげて、一緒に歩きました。ランディは広い草原をうれしそうに、いきいきとして歩いたり、走ったりしていました。

<フリスビーで遊ぶランディ 2015年12月2日13:43>

フリスビー遊びもリードがないので、思い切り遠くまでフリスビーを飛ばしました(上の写真)。

<長門牧場と蓼科山 2015年12月2日13:48>

ランディにとっては牧場は巨大なドックランのような状態で、山頂付近が雪で白くなった蓼科山を眺めながら、風もない好天で、我々にとっても気持ちの良いひと時でした。